甘酒にはどんな効果がある?アルコールは大丈夫?甘酒の美味しい飲み方や効果について
健康や美容に効果があるといわれる、甘酒。
試してみたいと思っていても、
「甘酒の酒粕と米麹の違いがよくわからない」
「子どもが飲んだり運転前に飲んだりするのは避けた方がいいのかな?」
など、気になるポイントも多いですよね。
今回は気になる甘酒の効果について、大分県日田市の酒蔵、クンチョウ酒造が詳しく解説します。
甘酒のアルコールの有無や、美味しい飲み方と効果も紹介しますので、ぜひ甘酒を選ぶときの参考にしてください。
目次
飲む点滴と呼ばれる「甘酒」
甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれるほど栄養価の高い飲み物ですが、実は原材料の違いで2種類にわかれるのをご存じでしょうか。
はじめに、2種類の甘酒それぞれの特徴を解説します。
アルコールが含まれる「酒粕の甘酒」
まず紹介するのは、アルコールが含まれる「酒粕の甘酒」です。日本酒を搾ったあとに残る酒粕を水や湯に溶かし、砂糖を加え味を整えて作ります。
酒粕特有のお酒の香りがするため、好みがわかれるケースも多いです。
酒粕には微量のアルコールが含まれるため、妊娠中の方やお子さまが飲むときは一度沸騰させてアルコールを飛ばしましょう。沸騰させればアルコールを避けたい方でも安心して飲めるので、ぜひ試してみてください。
飲む点滴と呼ばれる「米麹の甘酒」
続いて紹介する「米麹の甘酒」は、飲む点滴とも呼ばれるほど栄養価の高い飲み物。製法はとてもシンプルで、蒸した米に米麹を混ぜ、一定の温度で数時間保温するだけで完成します。
米麹の酵素が米のでんぷんをブドウ糖に変えるため、砂糖を入れずに自然でやさしい甘みが楽しめるのも人気の秘訣。アルコールを含まないので、妊娠中の方もお子さまも家族揃って楽しめる甘酒です。
甘酒 無添加 蔵仕込み伝統飲料「あまざけ」
食感を楽しむノンアルコールの米麹甘酒
価格 : 610円(税込)
クンチョウ酒造で製造している「甘酒 無添加 蔵仕込み伝統飲料「あまざけ」は地元大分県産の米で作った安心品質の甘酒で、通常の米麹の甘酒よりさらっとしながら米の粒がしっかりと残っているのが特徴。 飲むというよりも食べるという印象が強い、栄養満点の甘酒をぜひお楽しみください。
甘酒(米麹)の栄養素
栄養が豊富で、体にやさしいと言われる甘酒。
気になる甘酒の栄養素について、今回は米麹の甘酒を中心に紹介します。
甘酒には、主に次の栄養が含まれています。
- ビタミンB群
- ブドウ糖
- 必須アミノ酸
- オリゴ糖や食物繊維
ビタミンB群
甘酒には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンなどのさまざまなビタミンB郡が含まれています。
ビタミンB群は、たんぱく質や脂質の代謝をサポートし、エネルギー代謝を高める栄養素。
炭水化物、脂質、タンパク質をエネルギーに変えて代謝を促し、アミノ酸の再合成を助ける働きがあり、理想のからだづくりをサポートしてくれます。
またビタミンB群は水に溶けやすい水溶性ビタミンで、体内に留めておくことができません。甘酒からビタミンB群の効果を得たい場合は一度に大量に飲むのではなく、毎日継続して飲むのがおすすめです。
ブドウ糖
ブドウ糖は脳や身体がエネルギーとして利用できる唯一の栄養素で、生きていくために欠かせない栄養素の1つです。
摂取してすぐにエネルギー源として吸収されるため、集中したいときや朝の忙しいときの軽食代わりにも、甘酒は最適です。
必須アミノ酸
たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類あり、特に体内で合成できない9種類のアミノ酸を、必須アミノ酸と呼びます。この必須アミノ酸も甘酒に豊富に含まれている栄養素のひとつ。
必須アミノ酸は体内ではつくられないため、毎日の食事でバランスよくとる必要があります。でも甘酒なら飲むだけで必須アミノ酸を摂取可能です。継続的に甘酒を飲めば、快適な目覚めやストレスの軽減などが期待できるでしょう。
オリゴ糖や食物繊維
甘酒には、オリゴ糖や食物繊維も含まれています。
オリゴ糖は善玉菌のエサになり、食物繊維は便を柔らかくして排便を促してくれます。それにより腸内環境が整い、身体の中から健康的な日々をサポートしてくれます。甘酒は腸活にもぴったりです。
甘酒の4つの効果
甘酒を飲み続けることで得られる、4つの嬉しい効果を紹介します。
ダイエット生活をサポート
甘酒には脂質の代謝や腸内環境の改善を助ける栄養素が含まれているため、ダイエット生活のサポートが期待できます。
甘酒の自然な甘みを生み出すブドウ糖は、蓄積せずに脳のエネルギーとしてすぐに吸収されるため、ダイエット中でも取り入れやすい飲み物です。
お肌に嬉しい成分が豊富
甘酒に含まれるビタミンB群は、身体のエネルギー代謝を助け、新陳代謝を高めて肌の調子を整える効果が期待できます。
さらに甘酒に含まれる必須アミノ酸には、肌トラブルの要因であるストレスの軽減も期待できるため、甘酒にはお肌に嬉しい成分が豊富に含まれているといえるでしょう。
腸内環境の改善サポート
甘酒に含まれるオリゴ糖は腸内の善玉菌の働きを助け、食物繊維は排便のリズムを整えて腸内環境の改善をサポートします。
腸内環境の悪化は肌荒れや免疫力の低下など、さまざまなリスクを引き起こす要因の1つ。美容と健康を内側からサポートするためにも、積極的に腸内環境の改善を心がけましょう。
毎日の元気に
甘酒は代謝を助けるビタミンB群やエネルギー源となるブドウ糖をはじめ、毎日の元気を支える栄養素がバランスよく配合されています。
特に必須アミノ酸は、健康的な日々をサポートする期待できます。
甘酒の美味しい飲み方
甘酒は、実はさまざまなアレンジ方法で美味しくお楽しみいただけます。
例えば冷凍庫の中のラズベリーやいちご等の冷凍フルーツを混ぜ、ミキサーでよく混ぜるだけでも美味しい甘酒スムージーの完成!
ぜひフルーツを混ぜて、お好みの味を見つけてみてください。
甘酒を毎日美味しく飲み続けるために、クンチョウ酒造おすすめの甘酒の飲み方を紹介します。
豆乳&青汁の甘酒スムージー
効率よく栄養をとりたい方におすすめなのが、豆乳&青汁と甘酒を混ぜて作る「甘酒スムージー」です。
<分量>
- 青汁 1包
- 甘酒 50~80cc
- 無調整豆乳 100cc
青汁でビタミン類やミネラルを。豆乳でたんぱく質を補給できるので、朝の忙しい時間帯にもぴったりな甘酒スムージーです。
比率は目安なので、お好みに合わせて調整してくださいね。
お子さんにもオススメ!きなこ甘酒
お子さまにも甘酒を飲んでほしいときにおすすめなのが、きなこと牛乳、甘酒を混ぜた「きなこ甘酒」です。
<分量>
- 甘酒 100cc
- 牛乳 100cc
- きなこ 小さじ2
作り方はとても簡単で、あたためた甘酒と牛乳を混ぜたところに、きなこをよく溶かせば完成。甘酒の自然な甘みときなこがよく合い、ほっとできる味わいです。
夏にはひんやりソーダ割り甘酒
夏には冷たいソーダ水と甘酒を混ぜた、「ひんやりソーダ割り甘酒」で涼をとってはいかがでしょう。栄養豊富な甘酒は、江戸時代には暑い夏を乗り切るための飲み物としても親しまれていたそうです。
<分量>
- 甘酒 50cc~
- 炭酸水 50cc~
- 氷 適量
甘酒と炭酸水の割合は、1:1がおすすめですが、お好みに合わせて調整できます。レモンを添えてみるのも、見た目がいっそう涼やかになって素敵です。
1日に飲む甘酒の目安量
1回に飲む甘酒の量は「100ml」が目安で、多くても1日2杯までが最適といわれています。
甘酒は身体に嬉しい効能が多いですし、美味しさからついたっぷりと飲みたくなりますが、過度な摂取は体重の増加につながってしまいます。1日の適量を意識して飲みましょう。
甘酒を飲むオススメのタイミング
どのような効果を得たいかによって、甘酒を飲むおすすめのタイミングは異なります。
- 栄養補給がしたい・・・朝
- ダイエットしたい・・・昼食や間食の置き換え
- リラックスしたい・・・就寝前
朝のエネルギー補給は、1日をスタートさせる重要な活力源。甘酒に含まれるブドウ糖は、消化に負担をかけずにエネルギーとして吸収されるため、朝食をとるのが苦手な方にもおすすめです。
リラックスして過ごしたい方は、就寝前のくつろぎタイムに甘酒を飲むのがおすすめ。
甘酒に含まれる必須アミノ酸はストレスの緩和や安眠を促すので、快適な目覚めが期待できます。ただしカロリーも豊富に含まれるため、ダイエット中の方は飲み過ぎには注意してください。
甘酒は即効性があるものではなく、じんわりと身体の内側からサポートしてくれる飲み物です。1日の適量を守りながら、自分好みの飲み方を試しましょう。
米麹を使った甘酒は家庭でもできる!
作り方の違いで風味が変わる甘酒は、多くのメーカーからこだわりの品が発売されているのも特徴です。
購入して違いを楽しむのもいいけれど、できれば自家製にこだわりたいという方に、炊飯器で簡単にできる米麹を使った甘酒の作り方を紹介します。
用意する材料は、以下の通りです。
- 米麹(200g)
- 米1合(150g)
- 水(炊飯用 360ml+仕込用360ml)
ステップ(1):米を洗い、水に浸す
はじめに米(1合)を洗い、炊飯器に入れて炊飯用の水(360ml)を加えます。おかゆを作るので、普段お米を炊くときよりも水は多めです。
ステップ(2):炊飯器の「おかゆモード」でおかゆを炊く
お米と水がセットできたら、「おかゆモード」でおかゆを炊きます。通常の炊飯モードではなく、おかゆモードで炊くのがポイントです。
ステップ(3):炊き上がったおかゆに、水と米麹を加えて混ぜる
おかゆが炊き上がったら、仕込用の水(360ml)と米麹(200g)を入れて混ぜ合わせます。ムラなく混ざるよう、注意してください。
ステップ(4):濡れ布巾をかぶせ、保温モードで8~10時間おく
炊飯器の設定を保温モードに切り替え、フタを少し開けて濡れ布巾をかけたら、そのまま8〜10時間保温します。できれば3時間おきにかき混ぜて、温度を均一に保つのもポイントです。
保温中は必ず、55〜60℃を維持しましょう。60℃以上になると麹菌が死滅してしまい、甘酒が完成しません。
フタを密閉して保温すると庫内の温度が上がりすぎるため、少しフタを空けた状態で、乾燥防止の濡れ布巾をかけてください。
フタが自動で跳ね上がってしまうときは、重しを乗せるのがおすすめです。
8~10時間保温し、甘酒がペースト状になっていれば完成。
完成した甘酒は冷蔵庫で2週間、冷凍庫で2ヶ月間保存可能です。
米麹 乾燥タイプ 300g
日本酒づくりと同じ製法の本格麹を使用したこだわりの米麹
価格 : 600円(税込)
日本酒づくりと同じ製法の本格麹を使用した、クンチョウ酒造こだわりの米麹。 乾燥タイプなので扱いやすく、甘酒以外にも塩麹や醤油麹など、さまざまな発酵調味料がご家庭で作れます。ホームページではオリジナルレシピも掲載していますので、ぜひご覧ください。
甘酒のよくある質問
最後に、甘酒についてよくある質問をまとめました。
米と米麹で作られたシンプルな飲み物でありながら、甘酒は身体に嬉しい効能を多く備えています。甘酒を日常に取り入れて、健康と美容に配慮した身体づくりを行いましょう。
Q.甘酒を飲むときの注意点はありますか?
米麹を使った甘酒は、米・米麹・水からできており、基本的には安全な飲み物です。ビタミンB群や必須アミノ酸など、身体に必要な栄養素も豊富に含まれていますが、栄養価が高いため飲みすぎには注意しましょう。
また米麹の甘酒にはアルコールは含まれませんが、酒粕を使った甘酒には微量のアルコールが含まれています。お子さまや妊娠中の方、運転前の方には、酒粕を使った甘酒よりも米麹を使った甘酒がおすすめです。
Q.甘酒は子どもも飲めますか?
はい、もちろんです!甘酒はお子さまにも飲んでいただけます。アルコールが含まれない米麹の甘酒はもちろん、酒粕の甘酒も沸騰させてアルコール分を飛ばせば、問題なく飲めます。
特に米麹の甘酒は栄養価が高く、お子さまの成長期のサポートにもおすすめです。
そのまま飲んでも美味しいですが、きなこを入れたり牛乳と混ぜたり、お好みの飲み方が楽しめます。
Q.甘酒は髪の毛や頭皮にも効果があるって本当ですか?
甘酒に含まれる必須アミノ酸は、新陳代謝を活発にして髪の毛の発育を促し、ビタミンB群には皮膚や粘膜を保護して髪質を改善する効果があるといわれています。
甘酒は大量に飲めば効果があらわれるものではなく、身体の内側から体質改善をサポートする飲み物です。1日の目安量を意識しながら、継続して飲み続けましょう。
Q.甘酒を飲むと血圧にも影響がありますか?
甘酒に含まれる必須アミノ酸には、血圧を下げる効果のある栄養素も含まれますが、血圧が高めの方すべてに効果が期待できるわけではありません。
血圧の数値には、日頃の生活習慣も大きく関わってきます。気になる方は主治医と相談した上で、甘酒を日常に取り入れてください。